ドラム式洗濯機は1台で洗濯から乾燥までできる優れものです。
共働きが当たり前となった現在、「ドラム式洗濯機は必須の生活家電」になっているご家庭は多いことでしょう。
その一方で「ドラム式洗濯機はすぐに故障する」という意見もあります。
ドラム式洗濯機の故障は、ホコリ由来のものが多いそうです。
では、ドラム式洗濯機の故障を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
今回は。ドラム式洗濯機の掃除方法をホコリやカビの観点から解説します。
この記事の目次
ドラム式洗濯機がホコリで故障しやすい理由
はじめに、ドラム式洗濯機がなぜホコリで故障しやすいのか、その理由を解説します。
ドラム式洗濯機の故障はヒートポンプの目詰まりが多い
洗濯をすると、必ずホコリが出ます。
縦型洗濯機を使っていても、ゴミ取りフィルターにごっそりとホコリがつまっているのを見たことがある人も多いでしょう。
ドラム式洗濯機は、洗濯から乾燥までを1台で行います。
ヒートポンプという乾燥に必要な箇所がホコリで目詰まりしやすくなるのです。
フィルターはあるけれど万全ではない
ドラム式洗濯機にもゴミ取りフィルターは装着されています。
しかし、それでもホコリを完全に防ぐことはできません。
時間がたつほど、ゴミ取りフィルターをすり抜けたホコリはヒートポンプ部分をはじめとする、ドラム式洗濯機内部にたまり、やがて故障の原因となります。
ドラム式洗濯機の構造は縦型洗濯機より複雑
ドラム式洗濯機の構造は、縦型式洗濯より複雑です。
自分で掃除できるところにも限りがあります。
小まめに掃除をしても個人でできることには限界があるのです。
ホコリがつまるとエラーが出る
ヒートポンプの部分が目詰まりを起こすと、エラーが出やすくなります。
目詰まりを取り除かないとエラーが頻発し、やがて乾燥機能が使えなくなります。
洗濯機の掃除をまるっきり行わないと、3年程度でこのような状態になる可能性もあります。
こうなると、個人で掃除をすることはできません。
メーカーに修理を依頼しましょう。
なお、自分でドラム式洗濯機を分解して掃除している動画なども上がっていますが、壊れても保証してもらえません。
洗濯機を分解して掃除するのは、プロに任せましょう。
壊れては元も子もありません。
ヒートポンプの目詰まりを起こさせない掃除方法
では、ヒートポンプの目詰まりをできるだけ起こさないようにするには、どうすればいいのでしょうか?
フィルターは小まめに掃除する
洗濯機の開発、販売するメーカーもドラム式洗濯機の故障がホコリ由来であることは知っています。
しかし、どのメーカーもホコリで目詰まりしないドラム式洗濯機を開発することは、まだできていません。
それでも、年々ドラム式洗濯機は進化しています。
その1つがフィルターです。
洗濯をしたら、こまめにフィルターを掃除しましょう。
まとめてホコリを取るより、つまりにくくなります。
ゴミ取りフィルターを活用する
市販のドラム式洗濯機用ゴミ取りフィルターは、かなりの優れものです。
これを洗濯機に設置してあるゴミ取りフィルターに装着しましょう。
今まで取り逃していたホコリもキャッチできるようになります。
ブラシタイプの掃除用具は故障する可能性もある
ブラシタイプの掃除用具もドラム式洗濯機の掃除用具として人気があります。
細かいところのホコリまで取れるということで、愛用している方もいるかもしれません。
ブラシイプの掃除用具はドラム式洗濯機の内部部品を傷つけてしまう怖れがあります。
ブラシタイプの掃除用具は一定の効果が期待できますが、深追いせず、適度に使用しましょう。
エラーが頻発するようになった場合の対処方法
では、ドラム式洗濯機のエラーが頻発するようになったり、乾燥機が使えなくなったりしたらどうしたらいいでしょうか?
この項では、その対処方法を紹介します。
メーカーに修理を依頼する
メーカーの修理部門に連絡を取り、修理を依頼するのが最も確実な方法です。
メーカーの方もホコリ詰まりによる故障の対処方はノウハウができています。
有料になりますが、技術者の腕も確かです。
専門業者に修理を依頼する
家電全般の修理やクリーニングを行う業者の中には、ドラム式洗濯機のホコリ取りを得意とするところもあります。
かろうじて乾燥は行えるが、エラーが頻発するような状態の場合は、メーカーに連絡するより、業者に依頼した方が早く直る可能性もあります。
メーカーと提携している業者以外に修理を依頼して結果的に直らなかった場合、メーカーの保証が受けられないこともあります。
そのリスクを承知したうえで依頼しましょう。
評判が良く実績がある業者に依頼するのがおすすめです。
製造から6年以上経過している洗濯機は買い替えもおすすめ
ドラム式洗濯機の寿命は6~8年と言われています。
ずいぶん短いように感じられますが、メーカーの部品保管期間が6年というところが多いので、それ以上経過した洗濯機はいつ故障してもおかしくないということです。
また、洗濯の頻度が多いほど寿命も短くなる傾向があります。
製造から6年以上たった洗濯機がエラーを頻発している場合や、乾燥機が使えなくなった場合は、新しい洗濯機に買い替えた方がおすすめです。
数万円かけて修理しても、またすぐに故障してしまう可能性があります。
ドラム式洗濯機のカビ対処方法
洗濯機につく汚れといえば、代表的なものがカビです。
洗濯機のカビは洗濯槽の外側につく
洗濯機のカビは、洗濯槽の外側つきます。
これは、縦型もドラム式も一緒です。
洗濯を終えた洗濯物に黒っぽい汚れがついている場合や、かびの臭いがついている場合は、洗濯槽の外側にカビが繁殖している怖れがあります。
洗濯機は水を使っており、内部を完全に乾燥させるのは難しい家電です。
ドラム式洗濯機は乾燥も行うので、縦型洗濯よりもカビは生えにくくなっています。
しかし、時間がたつとカビが生えてきます。
ですから、定期的な掃除が必要です。
ドラム式洗濯機用の純正クリーナーを利用する
ドラム式洗濯機は、メーカーごとに純正のクリーナーがあります。
これを使うのが最も確実なカビ掃除の方法です。
現在のドラム式洗濯機は、洗濯槽のクリーナーコースがあります。
純正のクリーナーを使い、そのコースにセットすれば、半日~1日で洗濯槽はキレイになるでしょう。
純正クリーナーは家電量販店や通販ショップで購買できます。
値段は、2千円~5千円前後と効果ですが、効果は抜群です。
ブログなどでは「中身は一緒」などという記事も見かけますが、可能な限りメーカーに合わせた製品を購入しましょう。
なお、購入前にドラム式洗濯機に使えるのか確認してください。
製品によってはクリーナーが使えないドラム式の洗濯機もあります。
重曹や酵素系漂白剤は使えない種類もある
洗濯槽の掃除用具として有名なのが、重奏や酵素系漂白剤です。
縦型式の洗濯機で使ったら効果があったというブログ記事も多いので、「ドラム式洗濯機でも使ってみよう」と思う人もいるかもしれません。
酵素系漂白剤や、重曹では効果が十分に出ないこともあります。
重曹は量によっては水に溶けにくく、ドラム式洗濯機が故障する原因になることもあります。
浴槽用の漂白剤は使わない
浴槽用の漂白剤はかなり強力です。
浴槽、浴槽の床など意外には使えません。
同じ漂白剤だから一緒だろうと思わないようにしましょう。
浴槽用の漂白剤は塩素系、洗濯機に使える掃除機は酵素系です。
洗濯機のカビ取りは時間がかかる。
洗濯機のカビ取りは時間がかかります。
ドラム式洗濯機の「洗濯槽クリーナーコース」は10時間以上かかることがほとんどです。
これは、どの洗濯機でも大きな差はありません。
また、洗濯槽クリーナーコースを使用中は洗濯できません。
これを踏まえて、洗濯槽を掃除する時期を決めましょう。
ドラム式洗濯機は定期的な掃除が必須な家電
さて、ここまで記事をお読みになれば、ドラム式洗濯機は小まめな掃除が必要な家電だということがおわかりになったと思います。
「洗濯機の掃除などしたことない」という人もいるかもしれません。
確かに、二槽式洗濯機や縦型洗濯機は、故障に強い機種です。
多少のホコリくらいものともせずに動くこともあるでしょう。
しかし、ドラム式洗濯機は多機能な分、精密機械に近くなっています。
定期的に掃除ができない場合は、6年未満で故障して寿命を迎えると言うこともあるでしょう。
その点も考慮に入れて、ドラム式洗濯機を購入するかどうかを決めることが大切です。
定期的にプロに掃除を依頼する方法もある
前述した家電のクリーナーを行う業者に、定期的に洗濯機の掃除を依頼する方法もあります。
値段は数万円かかりますが、1~2年に1度ずつ行えば、ドラム式洗濯機の寿命はぐんと伸びることでしょう。
その感覚で、プロに洗濯機の掃除も依頼してみましょう。
ドラム式洗濯機は20万円代が相場です。
メンテナンス費用としては妥当といえます。
まとめ:ドラム式洗濯機は定期的な掃除が必要
今回は、ドラム式洗濯機の故障原因がホコリであることが多い理由や対処方法を説明しました。
ドラム式洗濯機は平均価格で20万円以上します。
・ドラム式洗濯機はホコリで故障しやすい
・こまめに掃除をすることでホコリが詰まりにくくなる
・メンテナンス費用がかかることもある
・ドラム式洗濯機はカビ対策も忘れずに
メンテナンスにもある程度お金がかかります。