現在、フローリングは多くの住宅で用いられています。
フローリングは畳やカーペットの床に比べると掃除が簡単で汚れが落ちやすいというイメージがあります。
しかし、実際は、「いつのまにか汚れがこびりついてしまった」「一度しつこい汚れがつくとなかなか落ちない」ということも多いのです。そこで今回は、フローリングの掃除グッズについて詳しく解説、紹介します。
この記事の目次
フローリング掃除の基本
![フローリング掃除の基本](http://house-cleaning-torisetsu.jp/wp-content/uploads/2021/06/flooring-clean-up-goods-osusume1.jpg)
はじめに、基本的なフローリング掃除の方法や注意点について解説します。
フローリング掃除の基本はほこり取りと水拭き
現在、一般住宅で使われているフローリングのほとんどが合板のフローリングです。
天然無垢材のフローリングもありますが、湿度や湿気によってねじれや割れなどが出やすいので、お手入れに手間がかかります。
今回は合板フローリングを前提としたお手入れ方法を紹介しましょう。
フローリングの掃除方法は基本的にほこり取りと水拭きです。
ほこり取りは掃除機を使うと楽ですが、細かいほこりを舞い上げないようにした場合は、まずドライシートをつけた掃除用ワイパーで大きなほこりを取り、その後細かいほこりを掃除機で吸い取りましょう。
これで、ハウスダストのような目に見えない小さなほこりも逃さず掃除することができます。
角はサッシとの隙間は細いノズルを使う
部屋の隅やサッシとの隙間はほこりがたまりやすい場所です。
掃除機に細いノズルをつけたり、ハンドワイパーなどを使ったりしてほこりを取りましょう。
ほこりがたまり、水分と混じり合ってしまうと、頑固な汚れとなってフローリングにこびりつくことがあります。
落ちにくい汚れは水拭きで
掃除用のワイパーには水拭き用シートもありますが、食べこぼしなどのシミは手で拭いた方が落ちやすいでしょう。
掃除用ワイパーの水拭きシートを使って全体を掃除し、落ちにくい汚れは雑巾をつかって手拭きで掃除しましょう。
特に、キッチンの床、ダイニングテーブルの下などは、食材や食べこぼしの汚れがつきやすい場所です。
雑巾で水拭きしたら、その後でから拭きをしましょう。
水分を残してはいけません。
洗剤を使う場合はフローリング用を用いる
どうしても落ちない汚れは中性洗剤をぬるま湯で薄めたものを用いるか、フローリング用の洗剤を使いましょう。
一時期ブームになった重曹やセスキ炭酸ソーダはワックスを落としてしまうので、フローリングにはおすすめできません。
ワックスは重ねがけか再塗布がある
![ワックスは重ねがけか再塗布がある](http://house-cleaning-torisetsu.jp/wp-content/uploads/2021/06/flooring-clean-up-goods-osusume2.jpg)
フローリングはワックスがかかっています。
ワックスをかけると汚れが板面につくのを防ぐだけでなく、傷もつきにくくなることがメリットです。
ワックスをかける方法には、重ねがけと再塗布があります。
重ねがけというのは、ワックスを落とさずにその上から新たにワックスをかける方法です。
自分でワックスをかけるのは、この方法が手軽でしょう。
ただし、何度もワックスをかけると古いワックスが汚れとなって堆積していきます。
再塗布は一度古いワックスを全て落とし、新しくかける方法です。
この方法だとワックスが長持ちして見た目もキレイですが、個人で行うには手間がかかります。
フローリングのおすすめ掃除グッズ
![フローリングのおすすめ掃除グッズ](http://house-cleaning-torisetsu.jp/wp-content/uploads/2021/06/flooring-clean-up-goods-osusume3.jpg)
では、フローリングをより手軽にキレイにできる掃除グッズにはどのようなものがあるでしょうか?
この項では、その一例を紹介します。
掃除用ワイパーのシート
掃除用ワイパーはフローリングの掃除には欠かせないアイテムです。
種類がたくさんあるので、用途別に使い分けるといいでしょう。
ドライシート
ドライシートとは、文字どおり乾いたシートです。
ほこりを静電気などでかきあつめてくれます。
ほこり取りには最適ですが、液体の汚れなどを落とすのには向いていません。
ほこりが多いフローリングで使いましょう。
長い毛足のシート
毛足の長い吸着繊維がついたシートです。
静電気の力で凸凹や溝の中に入り込んだほこりまで取ることができます。
凹凸があるフローリングや、敷居などを掃除する際に使うといいでしょう。
ウエットシート
ウエットシートは水分を含んだシートです。
雑巾の代わりになります。
食べこぼしなどフローリングについたほこり以外の汚れを取るのに適しています。
洗剤付きウエットシート
頑固な汚れを落とす用に洗剤付きのウエットシートもあります。
二度拭きが必要ないものがほとんどなので、単なるウエットシートでは落ちない汚れがある場合には使いましょう。
住居用の洗剤と一般的なウエットシートとの併用で代用ができることもあります。
電動回転モップ
電動回転モップは、電気の力でモップを回転させ、ほこりを絡め取る、床を磨く、研磨する、ワックスをかけるなどができるグッズです。
商業施設などで大きな電動回転モップが使われていますが、あれの家庭版といえます。
ダイソンをはじめとするいろいろなメーカーから販売されており、製品によって機能に差があります。
どのフローリングでも使えるのは、埃を絡め取る、床を磨くでしょう。
研磨機能は床材によっては使えないこともあります。
手動では落ちにくい汚れもこれならば落とせるでしょう。
ワックスがけなども楽です。
スチームクリーナー
スチームクリーナーは電動モップの一種で、100度以上の高温スチームで床の汚れを落とし、除菌ができるグッズです。
油汚れなど水だけではなかなか落ちない汚れを落とすことができ、殺菌効果も高いグッズです。
しかし、ほこりなどを絡め取る効果はないので、事前に掃除機や掃除用ワイパーにドライシートを付けたものでほこりをとってから使う必要があります。
皮脂汚れなども落とすことができ、畳なども掃除できるタイプもあるので家中に使うこともできるでしょう。
自動おそうじロボット
おそうじロボットは、自分で汚れを探知してほこりを吸い込んでくれる自走式の掃除グッズです。
「ルンバ」に代表される高機能の製品は、充電まで自分で行います。
数千円の安い製品は、障害物にぶつかるとひっくり返ってしまうなどのデメリットもあるので、よく選ぶことが重要です。
今は、拭き掃除用のロボットもあります。
用途に合わせて使い分けるといいでしょう。
日中外出していて掃除をする暇がないという方にもおすすめです。
スリッパモップ
スリッパモップとは、はいて歩くだけで掃除ができるモップ付きスリッパです。
掃除をする暇がないけれど、できる限り家を清潔に保ちたい場合は補助用具として使ってもいいでしょう。
粘着式ローラー
通称、「コロコロ」と言われる掃除グッズです。
粉状の食べこぼし、髪の毛などを粘着テープで取ることができ、コンパクトなので気がついた時にサット取り出せるのが便利です。
これも予備的なグッズとして使うと便利でしょう。
必ずフローリング用の粘着テープを使いましょうカーペット用では強力すぎます。
ほこりに気付いたらサット取れるようにしておくと、普段の掃除が楽になります。
掃除グッズの選び方
![掃除グッズの選び方](http://house-cleaning-torisetsu.jp/wp-content/uploads/2021/06/flooring-clean-up-goods-osusume4.jpg)
では、たくさんある掃除グッズをどのように選んだらいいのでしょうか?
落としたい汚れを明確にする
掃除グッズはそれぞれ、落とすのが得意な汚れがあります。
たとえば、掃除機ならばほこりを吸い取ってくれます。
掃除用ワイパーにウエットシートを付ければ、フローリングに付着した汚れをこすり落とせます。
ですから、まずは汚れの種類を明確にしましょう。
ほこりか、水性か、油性かなどが分かれば、掃除グッズも選びやすくなります。
掃除に使える時間を計算する
電動のグッズの方が、掃除にかかる時間は短くてすみます。
手動で使うグッズは時間がかかりますが価格は安いです。
ですから、掃除にあまり時間がかけられない場合は、電動のグッズを使いましょう。
また、電動グッズの方が頑固な汚れも落とせます。
手動の掃除グッズでは落とせない汚れは、電動グッズがおすすめです。
予算を考える
掃除用ワイパーは千円前後、ワイパーに付けるシートは1パック数百円です。
一方、電動モップやスチームクリーナーは数千円~1万円、お掃除ロボットは1万円~数万円が相場です。
高機能なグッズはそれだけ値段も高くなっています。
掃除グッズにかけられる予算で選ぶのもひとつの方法です。
業者に依頼する方法もある
![業者に依頼する方法もある](http://house-cleaning-torisetsu.jp/wp-content/uploads/2021/06/flooring-clean-up-goods-osusume5.jpg)
フローリングはほこりだけでなく、皮脂汚れや食べこぼしの汚れ、泥、砂などが付着します。
小まめに掃除ができればいいのですが、時間がたつほど高価な電動グッズを使っても汚れが落ちにくくなってきます。
そこで、1年、もしくは2年に1度の割合で業者に掃除を依頼する方法もおすすめです。
特に、ワックスの再塗布を業者に依頼すると、床をピカピカに磨き上げてくれます。
汚れが気になってどうしようもない、地力では落とせないという場合は、業者に依頼してみましょう。
1平方メートルあたり、数千円が相場で掃除をしてくれます。
まとめ:フローリングの掃除をするグッズの種類は豊富
![まとめ:フローリングの掃除をするグッズの種類は豊富](http://house-cleaning-torisetsu.jp/wp-content/uploads/2021/06/flooring-clean-up-goods-osusume6.jpg)
今回は、フローリングの床を掃除するグッズを紹介しました。
床にはいろいろな汚れがつくので、掃除用具も豊富です。
・フローリング掃除の基本は、ほこり取りと水拭き
・フローリングにはワックスがかかっている
・掃除グッズは落としたい汚れに合わせて選ぶ
・落ちない汚れは業者に依頼しよう
しかし、小まめに掃除をしないとどうしても汚れがたまってしまいます。
そこで、平日はロボット掃除機を使って自動でほこり取りや水拭きをして、休日に気になった場所を徹底して掃除するなどの方法もおすすめです。